聖カタリナ女子高等学校

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校長室の窓から No.151

                         春よ来い

 航空会社の破綻に始まり、年明けから大きな話題に事欠かない。またしても、政治とカネをめぐって国会が空転している。また、国技の最高位者が自らの不始末でついに引退勧告を受理、さらには大手自動車メーカーが超特大のリコールを発表、などなど。どれも寒さしのぎの熱い話題になるどころか、話し出すと寧ろ寒気を催すものばかりである。庭の枝垂れ梅に花が付き始めたから、この2週間で多くの草木が芽吹くのだろうが、いつになく春が待ち遠しい。
 と、子どもの頃、「♪春よこい♪はやくこい」と真顔で歌った日々が記憶の底から現れた。セーターの袖で鼻先を拭い、しもやけの手をこすり合わせながら焚き火を囲んだ光景も出てきた。私は幼稚園児であったろうか。場所は三番町通りの歩道上、大街道との交差点から東へ100mのプラタナスの下。往時に比べて今、子どもたちの顔や手はとてもきれいになったが、彼らを取り巻く生活環境はどうなのだろう。残念だが、必ずしも良くなったとは思えない。

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by stcatalina | 2010-02-17 12:32 | 校長室の窓から