図書館だより
秋も深まり、日が暮れるのもずいぶん早くなりました。
みなさんは読書の秋を満喫していますか?
ただいま藤原校舎の図書館ではエッセイ特集を開催しています。自分の内面と向き合いたい方、気分転換したい方、人生の指針を求める方におすすめのエッセイを各種取りそろえました。
10/27(月)~11/9(日)は読書週間です。この機会にぜひ図書館をご利用下さい!
紹介図書
博士の本棚/小川洋子
本という歓び、本という奇跡。
『博士の愛した数式』で第一回本屋大賞を受賞した著者が、大好きな本の数々を紹介しつつ、本とともに送る生活の幸福を伝える極上のエッセイ。
気になる部分/岸本佐知子
眠れぬ夜の「ひとり尻取り」、満員電車のキテレツさん達、屈辱の幼稚園時代―ヘンでせつない日常を強烈なユーモアとはじける言語センスで綴った、名翻訳家による抱腹絶倒のエッセイ集。
わたしの普段着/吉村昭
かつて電車で目にした、席を譲られた老紳士の優美な仕種。
我が家に家出娘を迎えに来た父親が農村の事情を語る言葉の奥深さ。
結核による死を覚悟した頃を思えば感じる、今この時に生きる幸せ―。
気取らず、気負わず、殊更には憂いを唱えず。いつも心に普段着を着て、本当に知った人生の滋味だけを悠悠閑閑と綴ってゆく。
静かなる気骨の人、吉村昭の穏やかな声が聞こえるエッセイ集。